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家族会から二談抜粋

2024.02.06 小規模多機能ホーム

運営推進会議内の家族会から真摯なおはなしを頂戴しました。抜粋させていただきます。

Aさん、
叔母は独り暮らしが長く、認知症と思しき様子が目立ってきた。わがままで云うことを聞いてくれない。まだ独りで出来る!と強情を張る。他者の訪問があるとモノを盗られた、ゴミを勝手に捨てられた等何度も電話がある。心配になって訪問すると拒否される。怒られる。わたしはその家で暮らしたことがないし、どこまで入っていいのか分からない。同居していた姑を介護していたときとは勝手が違う。夫には「なんでわたしがあなたの叔母の面倒を看るのよ!」と八つ当たりすることもある。

サービスを使うようになり、料理クラブに参加するようになってからは積極的に通ってくれる。自分で料理をつくるのが楽しいようだ。わたしばかりやらされてるのよ、と文句を言いながらもあてにされているのが嬉しい。他者と共に協力して献立通りに調理してゆく機会が認知機能回復の一助になっていると思う。サービスを使うまでは本当に苦労したが、今は穏やかになった。自分自身の健康不安もあって「わたしがいなくなったらどうするの?」と意地悪に訊いたことがある。すると、「あんたが居なくなったら話しかけてくれるひとがいなくなる~大泣きするさ~」と。本心だと思うと嬉しくなった。だから頑張れる。介護拒否されることは依然として多いが、全く必要とされていないわけではなく、少しは気にかけてくれているんだと思った。

Bさん、
自尊心が高く頑固な夫。病に倒れ、入院中に身体拘束を強いられた。夫はそれに強く抵抗した。「屈辱的」「病院から飛び降りて死ぬ」。病院からは、毎日遺書を書いていますと連絡があった。そして精神科併設の病院に転院となった。その際に夫は退院できると思っていた~本当にうれしそうな顔をした。わたしは騙して入れた(転院)。罪悪感が残り、ひと月で10㎏痩せてしまった。

コロナ禍のためリハビリ開始が遅れてしまった。寝たきりで退院してきたが、サービスを使い始め、リハビリを継続したことで何とか歩けるようになった。運動機能は回復傾向にあるが、後遺障害として左片マヒが残った。自分で出来ることを見つけて喜んだり、健常時と比べて出来ないことを悲観して怒ったり落ち込んだり。障害の受容と拒否を往ったり来たり。それでも夫は「歩きたい。周囲のひとに迷惑をかけたくない」の一心。その果てに歩けるようになったので本当にありがたいと思っている。

介護老人保健施設 杜の街

〒299-3219 千葉県大網白里市南飯塚404-4

tel:0475-70-1313 fax:0475-73-6651

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